■「日航123便」墜落直前の交信テープ入手

1985年8月12日午後6時12分、羽田空港から大阪空港へ向けて飛び立った日本航空のジャンボジェット旅客機が、32分間の迷走の末に群馬県上野村の御巣山に墜落しました。

ジャンボジェットという愛称で親しまれ、当時最も安全だと言われていたボーイング747型機の墜落事故でしたが、ボーイング社の修理ミスという最終報告と関係者の不起訴という結果を残して忘れ去られようとしています。
ところが最近、この事故原因について「圧力隔壁の修理ミス」ではなく、演習中の自衛隊の標的機と衝突したのではないかという疑惑が浮かび上がりました。
私達はこの疑惑について調査を続けていたのですが、ある航空関係者から、このJAL123便の交信記録テープを入手することができました。

このテープはいわゆるボイスレコーダーの記録ではなくて、JAL123便と東京管制区管制所・在日米軍横田基地進入管制との間で交信された通信内容を記録したものです。よって操縦室内の全ての状況が記録されているものではありません。補完する意味で事故調査委員会の最終報告書の「資料/CVR記録」を掲載しました。

 
【専門用語解説】  
【PRA】 プリレコーデッドアナウンス
【GPWS】 地上接近警報による合成音声(Graund Proximity Warning System)
【COM】 日本航空社用無線
【所沢】 東京管制区管制所
【羽田】 東京進入管制
【横田】 在日米軍横田基地進入管制
【ランウエイ22】 滑走路は、220度の方向を向いていること
【niner】 nineのこと。航空用語では9をnineではなくninerという
【スコーク77】 航空機に何らかの異常が発生し緊急事態発生を告げる国際救難信号。
操縦席のスイッチ操作によって機首の下のライトが点滅し、管制塔に対してエマージェンシー(緊急事態)を知らせる電波が発信され、周辺のすべてのレーダー画面にエマージェンシーの略号である「EMG」の文字が点滅し、深刻な事態が発生していることを周囲に知らせる信号。
【オルタネート】 この場合、油圧が効かないので電力を使うこと。ギアやフラップは、非常時にはモーターでも降ろせる。ただし動作はとても遅い。発電機はエンジンに付いているので電力は使えた
【パワーコントロール】 エンジン推力で機体挙動をコントロールすること
【クエストポジション】 自機の位置がわからない場合、地上レーダーから教えてもらう要請
【ストール】 失速
【プルアップ】 機首引き上げ
【スピードブレーキ】 主翼にあるエアスポイラ
「……」 発言内容不明
黄色文字部分  編集部注釈
赤色文字部分  交信テープ公開部分
 
 
交信内容を再生するには Shockwavw が必要です。
下にが表示されない時には、プラグインを組み込んで下さい。
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また、ページの読み込みには多少時間がかかります。
サイズを記しておきましたから参考にしてね。(0.5K)
 

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